サプリメントとは?
「サプリメント」とは、食生活で不足している栄養素を補う食品のことで、「栄養補助食品」と呼ばれています。
サプリメントは、特定の栄養素を凝縮したものでダブレット、カプセル、粉末、ゼリー、ドリンクなどのタイプがあります。 不足している栄養素を目的に応じ、手軽に摂取できるのが特徴です。
また、サプリメントは医薬品ではなく「食品」に分類されています。 つまり、病気が治ったり、健康が著しく増進したりする効果はありません。 あくまで、個々人に不足している栄養素を満たすことがサプリメントの役割です。
ただ、不足していて体調不良になっている場合は、栄養不足を解消することで、健康的な体に戻ることが可能です。 また、運動している人にとっては栄養素の働きに着目して、パフォーマンスの向上や効果的な筋肉への働きかけが可能であると言えます。この場合は、摂取タイミングがカギを握ります。
■サプリメントは補助であって主食になるものではありません
基本は食事から栄養を摂取することです。 毎日、十分な栄養が摂れている場合はサプリメントを利用する必要はありません。
しかし、日本人は食事から十分な栄養が摂れていないのが現状です。 毎日3食(間食を含む)、カロリーや栄養素の量を計算し、厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準」を満たすように努力し続けなければいけません。これは相当な栄養管理が必要となるでしょう。 ある栄養は十分だが、他の栄養は不足しているということは良くある事なのです。
日本人で特に不足しているのは、ビタミンやミネラル類です。 主食やおかずから糖質、脂質、タンパク質は、なんとか摂れても、ビタミン、ミネラルは調理したり、時間の経過とともに量が減ってしまいます。また、吸収率の良し悪しも影響してきます。 そのため、ビタミンやミネラル類を含んだ食品は、実際に栄養成分表に記載されている量以上食べなくては、必要な量を確保することが出来ません。そうなると大量に食べないといけなくなり、現実的な量ではなくなります。ビタミンCの場合、キャベツで3kgもの量を食べなくてはならないのです。
また、スポーツや筋トレなど激しい運動を行っている人は通常よりもたくさんの量を摂る必要があります。 消費するエネルギー量や汗の量が多いため、どんどん体外へと出て行くからです。
運動を行っている人は、5大栄養素(糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル)のすべてに対して、普通の人よりも多くの量を必要とします。タンパク質では、運動をしない人の実に倍の量を必要とします。
そこで、不足している栄養を効率的に摂取して、十分な栄養をカラダに与えようというのが、サプリメントの役割なのです。
■サプリメントは、食品であり、薬ではない
サプリメントは食品なので摂取しても副作用は起こりません。 ただ、食事で摂取する栄養と同じく摂取上限の基準が設けられているものはあります。 特にビタミン類は過剰摂取によって弊害を招く種類もあるため注意をする必要があります。 これは、サプリメントのみならず、通常の食事も同じです。