フック
中距離で威力を発揮する衝撃力抜群のパンチ
左フック
1 基本フォームから顔は真直ぐ向けたまま、体を反時計回りに回転させる。それと同時に左腕を若干開く。重心は若干、左足に置く。
2 回転させた反動を使って体を逆の時計回りに回転させる。 それと同時に腕時計を見るように腕を傾ける(腕の角度は90度)。また、同時に左足のつま先を軸にかかとを上げながら時計回りに若干、回転させ始める。
3 2の段階からさらに体とつま先を回転させると共にその回転に合わせて拳が顔を中心として弧を描くように腕振り抜く。 打ち終わる時には、必ず肩をあごの横に付けガードする。
左フック チェックポイント
1~3はすべて瞬間的に行なうもので、一連の動作になります。便宜上、分かりやすいように途中止めて説明していますが、通常は流れるような動作になります。パンチを打つ時、腰の回転、腕の振り、つま先の回転を同時に行ないます。慣れない内は、腕の振りだけが先に回転してしまいがちで腰が後から付いてくるような状態になり、パンチの威力が半減してしまいます。パンチは腕で打つのではなく腰の回転で打つという意識を持って行ないましょう。
しかし、フックは非常に難しく慣れるまでは時間がかかります。そのため、最初の内はじっくり、図解のようにひとつひとつ止めて確認しながら行なうと良いでしょう。そして、一連の流れをゆっくりかたち造っていき、最終段階として素早い流れの動作を繰り返し練習します。
試合等の時には流れるような素早い動作をしないと、例えば1の左腕を開いた時等は相手にしてみれば絶好の打撃チャンスになります。ガードをはずす時は要注意なので、その後は素早く次の動作に移るよう心がけましょう。
打ち終わったら、素早く基本フォームに戻るようにしましょう。フックは空振りするとバランスを崩しやすく、絶好の的になります。そのため、打ったら基本姿勢に戻ることを体にしみ込ませましょう。また、あごは常に引いておきましょう。あごにパンチをもらったら倒される危険性が高いので、引いてあごを隠すようにします。これも立派なガードです。習慣付けておきましょう。
右フック
1 基本フォームから顔は真直ぐ向けたまま、右腕を若干開く。左フック同様、重心は若干、左足に置く。
2 体を反時計回りに回転させる。それと同時に腕時計を見るように腕を傾ける。この時、腕の角度は左フックと違って90度よりも若干開く。また、同時に右足のつま先を軸にかかとを上げながら反時計回りに若干、回転させ始める。
3 左拳は打ち終わるまで必ずガードしたままにする。
4 さらに、体とつま先を回転させると共にその回転に合わせて拳が顔を中心として弧を描くように振り抜く。打ち終わる時には、必ず右肩をあごの横に付けガードする。
5 左拳は打ち終わるまで必ずガードしたままにする。
右フック チェックポイント
左フック同様、1~5はすべて瞬間的に行なうもので、一連の動作です。パンチを打つ時、腰の回転、腕の振り、つま先の回転、左拳でのガードを同時に行ないます。パンチを打ち終わった時、足は内股ぎみになっていればOKです。足を内側へ絞るイメージで行なうとやりやすいかもしれません。
右フックは非常に力が入り大振りになりやすいので、コンパクトに腰の回転、腕の振り、つま先の回転を連動させて素早く打てるように時間がかかっても、じっくり、ひとつひとつ確認しながら練習しましょう。右フックは衝撃力が大きくので、身に付けると非常に有効な武器になり試合では一発逆転も可能にするパンチです。ぜひ、マスターして下さい。
もう一度確認しすが、腕を振ってパンチを相手にヒットさせるのではなく、腰、腕、つま先を連動させて打って下さい。これにより、破壊力抜群のパンチが生まれるのです。腰の回転は非常に重要!!
左フック同様に打ち終わったら、素早く基本フォームに戻るようにしましょう。フックは空振りするとバランスを崩しやすく、絶好の的になります。そのため、打ったら基本姿勢に戻ることを体にしみ込ませましょう。
また、あごは常に引いておきましょう。あごにパンチをもらったら倒される危険性が高いので、引いてあごを隠すようにします。これも立派なガードです。習慣付けておきましょう。