ジャブで主導権を握られた場合の戦術
相手が自分より格上で間合いをどうしてもうまくとれないです。
ジャブでも主導権握られるんで、どうしていいのやら。どう戦えばいいでしょう?
そういう場合は、インファイトとアウトボクシングを混ぜることが有効だと思います。
キャリアの初めでほとんどの人がこの壁にぶつかります。(”左を制す者は世界を制す。”などというようにボクシングにおいて一番大事な事です。)パンチの正確さとスピード不足、踏み込みの甘さ、ガードの悪さ、フットワークや攻撃を続ける体力やスタミナのなさ、など原因は様々ですがどこをどうというわけでなく徐々に力をつけていくものです。長期的には相手よりも早く、当たる距離で効果的なパンチを出して主導権を握る事ができるよう一つ一つ目標を持って練習する必要があります。
また、ジャブの差し合いは相手によってかわってくるもので、上記の条件のいくつかで上回っていてもなぜか当たらない(そして先手を取られる)相手が現れるものです。こういう場合は左ストレートのジャブでなく距離を詰めて左フックで入る、ボディーから入る、単発でなく4~5発まとめる、(サウスポー相手には右から入る方法も有効です。)など切り口をいくつか用意しておく必要があります。(もちろんそれなりに技術と体力が必要です。)
まずは色々試してみるつもりで手数を増やしなんでもいいから当たるパンチを見つけ、その感触を覚える事です。(その感触こそが距離感だと考えてください。)タイミングとは面白い物で偶然当たったようなパンチでも、もう一度やってみると案外当たる物です。
たった一発のパンチではありますがいつでも当てる事が出来るパンチを持っていれば自分のペースで次の攻撃も組み立てる事ができます。相手はしっかり踏み込んで打ち込み難くなり(これに伴い自分の防御力の弱点を補う事にもなります。)無駄なパンチを打つ必要がないので必然的に正確な攻撃となりスタミナも温存できるなどあたかもボクシングにおける全ての面で上回っているように見えます。
今あなたが相手に対するイメージはこういう事から生まれるものなのです。